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*文化のアーカイブになるニコニコ動画 [#qbe2fc73]
面白いエントリーがあったので書く。
* アーカイブとしての「新検索β」 [#xc1ad629]
「新検索β」に見る、ニコニコ動画と図書館の未来
http://d.hatena.ne.jp/dergeist/20131104/1383578394
まとめると、
+ ニコニコ動画は、若者の文化そのものになっている。
+ 図書館は時々の風俗、若者文化を保存し、後世に伝えるミッションを持つ。
+ ニコニコの新検索βを使えば、期日を指定して過去の若者文化を取り出せる。
+ ニコニコ動画は結果的に、若者文化を後世に伝える図書館として機能を持ち始めている。
大変面白い指摘だ。
文中、「つるぺた」の誤用がどのように広まったか考察している。ニコニコ動画が、若者文化を考察する際に、一つの巨大な資料室になっている。
* ニコニコ動画データ公開 [#b43c89c6]
ニコニコ動画は単なる一営利企業にも関わらず、そのようなデータの公開に熱心だ。
今年の5月に、ニコニコ動画のデータセットが公開された。
http://www.nii.ac.jp/cscenter/idr/datalist.html
2007年から2012/12月までのニコニコ動画の動画情報とコメント情報の全データ公開された(個人情報特定に繋がるデータは削除されている)。
動画情報は800万、タグ情報は4000万、コメント情報は24億件ある。
「つるぺた」の例以外にも、ニコニコ動画に特徴的な言葉が、どのように使われたか、言葉の意味の変遷やどのようなタグと一緒に使われているか、調べることが出来る。
例えば、このグラフは、コメントの中で88888というコメント(拍手を表す)がどのくらい使われているか、月別にまとめたグラフだ。
&ref(./WS000073.JPG,30%);
2008年に使われた後、2009年に一旦使われなくなり、その後爆発的に使われるようになった。どうやら、生放送で使用されたことで普及に火がついたそうだ。このような形で若者文化がどのように広まったか、ニコニコ動画のデータセットを使って調べられるようになる。
* より簡単に使えるように。 [#g2385e88]
確かに、ニコニコ動画のデータセットが公開されたが、データのみが公開されたため、まだまだ使い勝手が悪い(コメント情報は圧縮状態で24GB程度ある)。
それらを使いやすくしたサイトがこちらだ。
http://nicodata.info/
ビックデータ解析用のシステムHiveを使って、コメント情報や動画情報の検索や分析が出来る(お金がかかるから土日しかやってない)。
例えば、「つるぺた」とコメントされた動画を抜き出し、そのタグを調べれば、いつ本来の意味からズレたのか分かるだろう。
* ニコニコデータ分析研究会というものがある。 [#p05799db]
上に上げたような研究をやっている研究会がある。
『ニコニコ学会β データ研究会』がそれだ。
今度の11/10に第三回の研究会があるそうだ。
興味があれば参加したら良いだろう。
http://atnd.org/event/E0020227
RIGHT:Category: [[[ニコニコ動画>日記/Category/ニコニコ動画]]] - 02:51:23
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