[[雑記帳]]

生(せい)の生(なま)の感触ーデータベース社会ー物語として補完することなしに成立する社会
ボルタンスキー 記憶を巡るポートレート

なんか機械音痴の母がデジカメを買った。 
どうやら嬉しいらしく、はしゃぎながらいろいろと写してた。 
何日かしてメモリがいっぱいで写せないらしく 
「どうすればいいの?」って聞いてきたが 
「忙しいから説明書読め!」とつい怒鳴ってしまった。 
さらに「つまらないものばかり写してるからだろ!」とも言ってしまった。 
そしたら「・・・ごめんね」と一言。 
そんな母が先日亡くなった。 
遺品整理してたらデジカメが出てきて、何撮ってたのかなあと中身を見たら 
俺の寝顔が写ってた・・・涙が止まらなかった。 

5年程前、実家のゲーム好きの母親が急病で亡くなった。 
葬式を済ませ、四十九日を迎えて姉が俺にくれた 
「ワンダープロジェクトJ」。 

自分の住まいに戻って、電源を入れると 
育ての親が母親の名、ロボットに俺の名前でデータが 
残っていた。 

母親の死に立ち直れなかったのもあって、声出して泣いた。

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